「日刊ゲンダイ」2001年12月4日掲載記事
◆ 機械メーカー営業マン林純一さん(24歳・仮名)は休日ドライブ中に70歳の女性と接触事故を起こした。「相手の方は自力で立ったのですが、いちおう警察も救急車も呼びました。保険会社に相談すると、こちらで対応するので見舞いに行ってはいけない、と」

◆ 事故直後は、負傷者の救助が最優先だ。できれば事故を目撃した人に、念のためと断って名前と連絡先を聞いておく。後々、事実関係でモメることを防ぐためだ。林さんも、この点には注意を払っていた。

◆ だが1か月後、被害者が会社に怒鳴り込んできた。「腕の骨にヒビが入ったのに見舞いにも来ない、というんです。上司には内緒にしていたし取引先は来社中だしで、参りましたよ」

◆ 保険会社は勝手に示談交渉を進められることを嫌い「見舞いには行くな」ということが多い。しかし、これは間違いだと保険代理店クロサワプランニングの黒澤氏は指摘する。「自分は責任を自覚しているし、できる限りのことはします、という姿勢を示すことが大事。警察の取り調べが終わったら、その足で病院へ行くべきです」

◆ 見舞いは、早めに、継続的に、長居せず、がポイントだ。事故状況の議論は厳禁。金の交渉も禁物。賠償金を払うのは加害者ではなく、保険会社なのだから。

◆ もし、当座の金を払えと言われたときは、賠償金の内金である旨を告げ、領収書をもらっておくこと。

◆ 8年前、若い会社員を跳ね大腿骨を骨折させた団体職員の高野健さん(38歳・仮名)は重ねての見舞いで被害者にも誠意が通じ、ついには結婚式に招待されるほどの付き合いになった。「交通事故という不幸な形であれ出会いは出会い。そこから人間関係が拡がることだって当然ありますよ」(前出の黒澤氏)


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